体は酸化するものですか?
2023/09/23
せんげん台の整体ぽんて鍼灸整骨院
体は酸化するものですか?
ヒトが酸素を吸うのは、体内でエネルギーをつくり出すために酸素が必要だからです。
吸った酸素のうち1~3%程度は体内で利用されず、 酸化力の強い活性酸素に変わるといわれています。
活性酸素は体内では細菌やウイルスから体を守るなど健康の維持に役立つ働きをする一方で、体の組織を酸化するなどの害をもたらします。
体の組織をつくるタンパク質や脂質、あるいは遺伝情報をになうDNAなどの酸化がいったん起き始めると、ちょうど鉄クギがさびるのと同じように連鎖反応が起こり、酸化がどんどん進みます。
その結果、老化が早まったり、細胞ががん化したり、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病が引き起こされたりします。
体内で活性酸素を発生させる原因には、呼吸以外にも紫外線、ストレス、喫煙、多量の飲酒、激しい運動などがあります。
抗酸化作用とは活性酸素を無害化する作用のことで、この作用を示すものを抗酸化物質と呼び、これにはβカロテン(プロビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどがあります。
抗酸化物質は1種類を単独でとるよりも複数の種類を一緒にとることによって抗酸化のネットワークがつくられ、その中で互いの働きを強めたり長持ちさせたりするなど抗酸化効果が相乗的に高まることが明らかになっています。
活性酸素にはおもに4種類ありますが、抗酸化物質がその作用を発揮できる活性酸素の種類や場所はある程度決まっています。
たとえばビタミンCは4種類全部の活性酸素を無害化できるものの、水溶性であるため作用できる場所は血液中の血漿のように水分のある場所に限られており、脂質でできている細胞膜に対しては抗酸化作用を発揮できません。
細胞膜に対して抗酸化作用を示すのは脂溶性のカロテンやビタミンEで、ビタミンEは細胞膜の外側、βカロテンは細胞膜の内側でその作用を示します。
このように体内のさまざまな場所で発生する活性酸素を消去し、体全体を活性酸素の害から守るためには、いろいろな種類の抗酸化物質をとることが肝心です。
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