足の底に痛みがある『足底腱膜炎について』
2022/07/04
せんげん台の整体ぽんて鍼灸整骨院
足の底に痛みがある『足底腱膜炎について』
登山やハイキングの後、足の裏が痛くなったことはありませんか?または、普段の生活や仕事でも使い方によっては痛くなります。
立ち始め、歩き始め、そして初動時の痛み … この症状が『足底腱膜炎』の症状です。炎症が慢性的になると、踵の付着部が骨化して『骨棘』になることもあります。
では、足底腱膜炎の時はどのような歩容になるのでしょうか?
足底腱膜は足の底のアーチ構造を形成するものの一部で、足が地面に接地した時の衝撃を吸収し、その吸収された力を蹴り出しの時に使うというウィンドラスの巻き上げ機構に関与しています。
その為、この足底腱膜の機能が低下すると足底が接地するときの衝撃吸収と脚を振り出す時の蹴り出しに影響を与えます
※ウィンドラス機構とは
足底腱膜というのは足の指を反らした時(背屈)に引き伸ばされ緊張して固くなります。
これを利用して歩行時に体重が前方に移動するにつれて指が反っていきます(背屈)。
それに伴い、足底腱膜が緊張して足のアーチが上がると同時に安定性が増すことで、踵が上がりやすくなります。
このような歩行時の足部に安定性を高めて、推進力の補助をする機能を「ウィンドラス機構」と言います。
『足底腱膜炎の歩容』
症状としては、普通に踵や足底を接地すると、足底腱膜が伸ばされる為痛みが出ます。それを抑えるためにゆっくりと衝撃を与えないように動く必要があります。
また、体重をかける時にも足底腱膜が伸ばされるため痛みが出ます。その為、体重もゆっくりかける必要があります。
蹴り出しの時には、荷重をかけることができないので、ウィンドラスの巻き上げ機構が機能しなくなり、脚を振り出す力源がなくなります。
その為、股関節を曲げる筋肉を通常よりも過剰に使用し、脚を出そうとします。
そうすると、見かけ上、膝を過剰に持ち上げるような歩容になります。
このように、足底腱膜炎の時には、足を地面につけたり、体重を乗せるときに、ゆっくりと地面に接地し、膝を持ち上げるように歩く様子が見られます。
足底腱膜炎は痛みが一時的に緩和しても再発しやすいのでしっかりとした治療が必要です
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