野菜の色には栄養があるのでしょうか?
2023/10/11
せんげん台の整体ぽんて鍼灸整骨院
野菜の色には栄養があるのでしょうか?
黄色~橙黄色~赤色 カロテノイド系色素ニンジンやカボチャの黄色や橙黄色の色素は、カロテノイド系のカロテン類に属するaカロテン、βカロテン、アカロテンです。
また、トマトの赤色色素のもとであるリコピンも、カロテノイド系色素の仲間です。
これらカロテノイド系色素は強い抗酸化作用を示すことが知られており、活性酸素の働きを抑えることで、がん予防、動脈硬化予防、老化進行抑制などが期待されています。
カロテン類とβクリプトキサンチンは、体内で必要に応じてビタミンAに変わって働くプロビタミンAです。
ビタミンAは、細胞の再生を促す作用によって粘膜や皮膚の健康維持、光の明暗を調節する物質の原料となることで暗い場所での視力の維持などに役立ちます。
緑色―――クロロフィル
ホウレン草、ブロッコリーなどの緑色の色素はクロロフィル(葉緑素)で、抗酸化作用を示します。
緑色が濃いほどカロテン類が多く含まれることがわかっており、ブロッコリーやシュンギクには、フラボノイド系色素も含まれています。
紫色~濃青色アントシアニン類
ナスや紫キャベツなどの紫色、濃青色の色素は、目によいといわれるブルーベリーの色素と同じフラボノイド系色素に属するアントシアニン類です。
アントシアニン類はポリフェノールの一種なので、抗酸化作用があります。
近年、アントシアニン類の健康効果に関する研究がさまざまな角度から行われており、抗酸化作用はがんや動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立つことが期待されています。
また、光の明暗を調節する物質(ロドプシン) の再合成を促すことで、摂取3~4時間後には暗い場所での視力の回復に役立つこと、血流の改善を促す作用などが報告されています。
白色~淡黄色 フラボノイド系色素
白菜、セロリ、カリフラワー、玉ネギのように白色から淡黄色の野菜に多く含まれている色素は、 フラボノイド系色素です。
フラボノイド系色素はポリフェノールの一種で抗酸化作用を示すため、活性酸素の害を抑えることでがん予防や動脈硬化の予防などに役立ちます。
実際に数多くの疫学調査から、心臓病や脳卒中などの循環器疾患に対し予防効果を示すことが明らかにされています。
また動物実験では、抗アレルギー作用や抗炎症作用を示すこと、さらに脂質代謝改善作用、記憶学習能の向上作用などの報告が相次いでいます。
なお、フラボノイド系色素は、ブロッコリーやシュンギクのように緑色が濃い野菜にも多く含まれています。
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