今すぐ始めたい花粉症対策！

暖かな春が待ち遠しいこの頃。しかし､花粉症の方にとっては憂うつな季節でもありますね。

例年､スギ花粉は２月頃から飛び始め､本格的な花粉シーズンが始まります。平成28年度の東京都の調査によると､都内のスギ花粉の推定有病率は48.8％と推計されており､およそ２人に１人が花粉症であるという驚きの調査結果が出ています。また､春先にそれらしい症状があっても「自分は花粉症ではない」と放置している人もいるのではないでしょうか？しかし､放っておくと集中力の低下やよく眠れないなどのトラブルにも繋がりかねません。

花粉症は簡単にいうと花粉に対して起こるアレルギー反応です。身体の免疫反応が花粉に対して過剰に働き､くしゃみや鼻水などの症状を引き起こします。くしゃみや鼻水は即時型のアレルギーといって､花粉が入ってきたときにアレルギー症状の原因となる物質が発生し､それに刺激を受けて出るものです。その後､今度は粘膜が腫れてきて､鼻づまりなどが起こってきます。その他､症状としてかゆみが出る人も。初期症状は風邪に似て紛らわしく、本当に花粉症かどうかは個人では判断しづらいです。気になるときは､一度医療機関を受診して花粉症かどうかを確認し､適切な処置をすることも大切です。

ある日突然発症し､毎年悩まされる可能性がある花粉症。どうすれば少しでも症状を軽減させ､花粉ピークの春を快適に乗り切れるのでしょうか。

基本的には､できるだけ花粉を避けることです。屋外に出るときには花粉をブロックし､外から室内に持ち込まない工夫を。それに加え､体質改善も非常に大切です。花粉症は食生活や運動習慣なども大いに関係するので､生活習慣を改めることで、薬を飲まなくてもよくなった患者さんはたくさんいらっしゃいます。急がば回れではありませんが､日常生活にちょっと気を配ることで､ずいぶんと症状は楽になります。