ホルモンの中で一番大事なのはインスリン？！

私たちがいつも当たり前のように行なっている起きる、食べる、動く、寝るなどの行動。それら全てをホルモンがコントロールしていることはご存知ですか？
およそ120年前、2人の生理学者によって発見されたホルモン。その意味は、刺激する・呼び覚ますです。
ホルモンは体の一部から分泌され、全身を駆け巡り様々な働きを呼び覚まします。時に環境に合わせて、体を大きく作り変える力さえあるそうです！ホルモンは、わかっている限りで100種類以上。
そんな体のバランスを保つホルモンたち。インスリンは、膵臓ランゲルハンス島B細胞から分泌されるホルモンです。
血糖値を下げることができる唯一のホルモンで、昔は常に食べ物が手に入るわけではなく飢餓状態でした。
低血糖は命に関わるため、血糖値を上げるホルモンがたくさん作られたと言われています。

食後に血糖値（血液中のブドウ糖濃度）が上昇すると、それに反応して膵臓からインスリンが分泌されます。細胞の表面にはインスリン受容体があり、インスリンがこの受容体に結合することで、細胞は血液中のブドウ糖をとりこみ、エネルギー源として利用します。余ったブドウ糖はグリコーゲンや中性脂肪に合成され蓄えられますが、その合成を促進するのもインスリンの働きです。

このように、血糖値を下げる働きをするホルモンはインスリンだけです。糖尿病の予防には食後の急激な血糖値の上昇を抑え、インスリンの分泌を節約することが大切です。

現代、日本の糖尿病人口が急増している理由として、日本人は欧米人に比べてインスリン分泌予備能が低く、早期に分泌能が低下してくることが指摘されています。さらに過栄養と運動不足による肥満やメタボリックシンドロームによって、インスリンの感受性が低下し、インスリン抵抗性から血糖調節のためのインスリン必要量が増加していることも忘れてはなりません。
 

日頃から食事や適度な運動など日常生活に偏りがないよう気をつけて健康な毎日を送っていきたいですね！

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