ビタミンの発見の歴史

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ビタミンの発見の歴史

2023/01/12

せんげん台の整体ぽんて鍼灸整骨院

ビタミンの発見の歴史

通常の食事を取っていれば、ビタミンは体内に必要量が摂取できます。
単調な食事や同じような食生活を送っていると特殊な環境下での生活により、ビタミン不足による障害が発生、長い間それは単なる病気と見られていました。

ビタミン発見の発端は、兵士が集団め壊血病や脚気に罹り、これらの病気の撲滅を狙って当時の軍医らが研究したことから始まりました。
現在ではこれらの病気はビタミン不足による障害だと知られています。
今から約300年前の1734年J・G・H・クラマーは『壊血病に罹るのはほとんど下級の兵卒であり、士官らは罹らない』ということに気づいたそうです。
士官らは頻繁に果物や野菜を食べていました。
そして下級の兵卒らは単調な食事であること、その為壊血病を防ぐために果物や野菜を取ることを下級兵卒に勧めました。
1747年、ジェームズ・リンドはイギリス海軍にいる壊血病患者をいくつかのグループ分け、『異なる食事を与える』実験を行いました。
その結果、柑橘系果物(オレンジやレモンなど)が壊血病に有効であることを発見しました。
実はこれらの発見は黙殺されます。
結局、1797年、壊血病は イギリス海軍において反乱が起き、その要求の一つにレモンジュースが入り、それが受け入れられるまでイギリス海軍を悩ませたそうです。
※実は、イギリス海軍本部は安価なライムを使用したということ

日本でも同様、海軍の水兵に脚気が蔓延し、悩まされました。
軍医大監だった高木兼寛は、『士官は脚気に冒されず、かつ単調な食事をしていない』ことに気づいたそうです。
1884年、そこで白米に大麦、肉やエバミルクを加えるなど食事の中身を若干イギリス風にしたそうです。
これにより脚気自体は無くなったものの、ビタミンの存在に気づかず、単に『タンパク質が増えたため』と考えた。

1896年、クリスティアーン・エイクマン(オランダ医師)が滞在先のインドネシアで米ヌカの中に脚気に効く有効成分があると考えたそうです。
物質として『ビタミン』を初めて抽出・発見したのは、日本人の鈴木梅太郎でした。鈴木は1910年に、米の糠から『オリザニン』を抽出して論文を発表しました。
ところが日本語で発表したため世界に広まらなかったそうです。
1911年、カジミール・フンク(ポーランド生物学者)エイクマンにより示唆された米ヌカの有効成分を抽出することに成功しました。

翌年1912年に、カジミール・フンクが抽出した成分の中に『アミン』という性質があったため、「生命のアミン」と言う意味で "vitamine" と名付けた。
このとき発見されたビタミンは、ともにビタミンB1(チアミン)

1913年エルマー・ヴァーナー・マッカラム(アメリカ生物学者)は、バターまたは卵黄の脂肪の中にネズミの成長に不可欠な成分があることを発見しました。
翌年の1914年にその成分の抽出に成功。
マッカラムの抽出した成分は、フンクが抽出した成分と明らかに異なるため、前者を「油溶性A」、後者を「水溶性B」と名付けました。
1900年代前半に今では本当に欠かせないビタミンが明らかになった時期です。

1920年にジャック・セシル・ドラモンド(イギリス)が、壊血病を予防する成分の抽出に成功しました。
やはり、柑橘系果物の中からの成分になります。
『生存に不可欠な微量成分』=「ビタミン (vitamine)」の名称は、既に日常的に使用されていました。
これら新発見の成分は明らかにアミン (amine) の化合物ではありません。
そこでドラモンドは、ビタミンの発音はそのままで若干スペルを変更すること (vitamin) を提案します。
発見した壊血病を予防する成分を「ビタミンC」と命名しました。

同時に、前段の「油溶性A」および「水溶性B」もそれぞれ「ビタミンA」、「ビタミンB」と命名されることとなりましまた。
それ以降、vitamin(ビタミン)の綴りが定着していくことになっていきます。

その後、生命に必要な成分はいくつか見つかっていき、その都度正式な『化学構造』が判明し、適切な名前を付けるまでの仮称として、D, E, F, … と順に名付けられていきました。
※ビタミン K を除きます。

また『ビタミンB』に関しては、非常に似た性質を持つグループがあることが分かり、『ビタミンB群』として、B1, B2, B3, … と順に名付けられていきました。
今日では、B12といっても聞き慣れたビタミンの名前です。

さらにその後、研究が進みビタミンFなどいくつかのビタミンは間違いであること、ビタミンHなど、B群であることが判明したり消滅したりしています。
その後、各ビタミンの構造が明らかになり、適切な名称が付けられましたが、ビタミンB12(シアノコバラミン)やビタミンC(アスコルビン酸)など、今ではビタミンの方が知名度が高いものもあります。
また、化学構造の解読が早かったり、解読の結果B群に属することが明らかになった結果、仮称(「ビタミン~」)が一般的でないビタミンも存在する(葉酸(ビタミンMもしくはビタミンB9)、ナイアシン(ビタミンB3)など) 
多くのビタミンが存在します。

新しい所では2003年にピロロキノリンキノン(PQQ)が半世紀ぶりに新しいビタミンとして発表されましたが、その後ビタミンとははっきりとはいえないとされました。

『医学は100%ではない』と解剖学の先生に教えていただきましたが、只今ただ今の情報が1番いい情報として受け止め、過剰になりすぎ過ぎ、常に覆されるものとし柔軟に対応していきましょう‼︎

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